福祉の視点から
僕は普段NPO法人の職員として
医療を医療資格者ではない方々に身近に
感じていただける機会を検討して
できることから実行しているのですが
同時に社会福祉法人にて障害福祉部門の責任者でもあります。
障害福祉部門と一口に言っても
子供〜大人まで幅広く
疾患も身体〜精神分野まで様々です。
今回は子供に関する障害福祉分野における
「発達障害」に関する支援提供のあり方について
考えていきたいと思っています。
発達障害って!?
発達障害とは、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症
限局性学習症(学習障害)などを含む幅広い概念を指します。
感染症や遺伝子の異常による疾患が原因となることもありますが
原因不明のことがほとんどです。
症状に合わせた理解や支援を行うことが重要な疾患です。
また、自閉スペクトラム症の方にみられることのある
易刺激性や注意欠如・多動症には保険診療で
薬物療法が用いられることもあります。
ふむふむ・・なるほど・・・・。
と思われたかともおられると思います。
しかし!!
上記は教科書的な概念にすぎません。
現場から考える発達障害
僕が実際の現場でみる子供達は
「障害」という言葉で捉えられていますが
考え方は人それぞれで
例えば「言葉が遅い」ということを「障害ではなく個性」として
捉えることもできます。
勉強ができる、できない。
運動ができる、できない。
も同じ考えで捉えることもできます。
しかし、言葉や運動が
長い年月や療育を得てそれでいて
伸び悩む場合は特別支援学校や放課後等デイサービス
そして療育センターなどの利用が必要と思います。
現代における自閉症スペクトラム
今の時代、「自閉症」ではなく
スペクトラム(広汎性こうはんせい発達障害」ともいわれ
自閉症・アスペルガー症候群などの下位分類に分けられていました。
近年では、これらの下位分類を設けない傾向にあります)という
単一の概念になっているため知的レベルに問題がなくとも
・癇癪がひどい
・気持ちの切り替えが苦手
など、子供の成長過程で誰しも垣間見える事柄も
親の捉え方で「障害」となってしまいます。
考え方は人それぞれ
スペクトラムと単一化された「発達障害」は
誰でも支援を受けることが出来るようになった一方で
本当にそれが必要な子供か、そうではなく環境やその他の問題で不安定に
なっているのかを考えていく必要があります。
そうした捉え方や支援は福祉現場のプロ達に一任することに
なりますが、それだけではなく「親」や「学校」そして「本人」の
話をよく聞いて相互に話し合いながら
考えていかなければならないと思います。
現在実施している取り組み
僕の住む北九州市は
子育てしやすい街ランキングでは
常に上位となっています。
現在、発達障害に関する悩みを
行政や福祉のプロ
そして実際に子育て経験のある「ペアレントメンター」さんに
気軽に相談 出来る場をひらいています。
※北九州市 相談カフェの様子
誰がどんな理由で支援を必要としているか
わからない世の中
そんな人の声も拾って行けるように
一歩通行にならぬよう
提供する側も成長し続けなければと思います。
NPO法人 地域医療連繋団体. Needs
伊東 浩樹
(⬇︎参考にしてください⬇︎)

発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法
- 作者: 大場美鈴,汐見稔幸
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2016/01/13
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
(⬇︎Twitterでも情報発信中です⬇︎)
【発達障害 支援カフェ】
— Hiroki Ito/地域医療/Needs (@hirogoma12) 2019年2月7日
北九州市で子供の発達に
不安を抱える保護者向けに
北九州市 と 共済で
「相談カフェ」を展開しています。#NPO #発達 #発達障害 #子供 pic.twitter.com/oPMiAS4eeX